情報の関節

 今回の開発で大幅に進歩した部分の一つとして、「関節」の存在を感じられるようになったことが挙げられる。  情報の世界でありながら、オレはデータベース内とプログラム内の両方に関節のような部分を認識している。  とりわけデータベース内の方は、まるで手の形をしている。  そして、親指に該当する部分が、他の指に比べて極めて重要な役割を担っているのだ。  今回はあまりだらだら書くのはよそう。  そして、今後もこういう短文の覚書も増やしていこう。

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計算論的神経科学への入門

 1年ぐらい前からAI開発において、神経科学的アプローチの採用を意識していることは以前にも書いた。  しかし、アプローチという表現よりも具体的なのは「計算論的神経科学」というキーワードだろう。  現在、「人工知能(AI)と計算論的神経科学(川人光男氏)」という文献を参考にしているのだが、この中でとても良い表現を見つけた。 「脳を創ることによって脳を知る」だ。  その他にも、ここ数年、一人で考えていたこと、感じていたことを見事に言い当ててもらえている部分がある。  機械学習を使って精神疾患の研究が進んでいること。そして、 「今後は、計算論のトップダウンとデータ主導のボトムアップアプローチをどのように統合するかが、革新的研究の分水嶺になると考える」 と、書かれていることだ。  オレが目指しているのは、まさにこれだ。  しかし、この文献もまた、かなりのリテラシーが求められる。  以前書いたような依存は感じない。  こういう文章こそ、リテラシーが高い部分を必要最低限に絞り込んでいるけれども、限界があるといった雰囲気をとても感じる。  …ということは、こちらも一生懸命、足りない知識を情報収集によって補いながら読み込んでいく姿勢は必要だろう。  しかし。  時間が足りない。  知識をつけてこの文献を読込む時間と、この文献が表現しているようなAIを実現しようとする努力。  口惜しいが、今は開発を優先すべきであり、A4数枚のこの文章ですら、数ヵ月かけて理解していくしかない。  そ…

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レベルに合わないマシンに乗るドライバー

 もうすぐオレのスピードが証明される。  9月25日から新型機の開発に白紙から着手し、2ヵ月を迎えていない現時点で重要な機能は全て完成し、後は末端の機能構築や最終点検に時間を割くだけで良い状態に入ったからだ。  あまり無理はしたくないが、年内の完成もありうる。  ところで、この1年間は面白いことが起きていた。  オレをレーサーマシンとして例えるならば、レベルの低いドライバーが操縦し、見事にコースアウトを頻発させたのだ。  …にも関わらず、「目的地まで辿り着けなかったのは、マシンがトロかったからだ」と抜かす。  挙句、そのドライバーはまともに燃料も入れない。  車が走らなくなると、「こんな車を選んだのが間違いだった」とまで言い始める。  ベテランドライバーたちは、呆れてこう言うだろう。 「お前にその車は合ってない。」 と。  こうも言うかもしれない。 「初心者は初心者用のヤツに乗れ。」 と。  昔、同じことをオレがバイクでやってしまった。  素人に毛が生えた程度でレーサーマシンに試乗してぶっ飛び、骨を4本折ってしまったのだ。  正直、レース仲間には迷惑な話だったと思う。  そうだ。迷惑なのだ。  レベルに合わないマシンにドライバーが乗ろうとする事自体が。  しかし、しょうがない。  1年前、オレに選択肢はなかった。  だからコースアウトにはいくらでも付き合った。  今はただ、能力の差を結果で知らしめるのみだ。 「オレがトロいんじゃ…

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