人を助けた先に待っているもの②

本当は、助けを請われた側にもいくつかの壁があるように、助けを請う側にも超えなければならない壁がある。

自らが他人に助けを請わなければならない状況になるまで、本当はいくつもの分岐点があったはずなのだ。

助けを請うた時点で認識している問題を、例え目の前の人が解決してくれたとしても、結局はそうなってしまうに至った別の問題が待っている。

そして、助けてくれた人はその問題まで解決してくれようとする。

いや、人を救うと決めたその人にはそもそも主導権などないのだ。

そこにつけ込む人間が、なんと多いことか。

しかし、燃え尽きるまで誰かを救おうとし続けた人には、新しい真実が与えられる。

そして、それは、最初に「助けない」という選択肢を選んだ人と同じものだ。

それゆえ、次に助けを請う人と出会ったとき、言い訳ばかりで実質的に誰かを助けたことのない人と、同じ目つきをしてしまうことになるだろう。