人よりは理論と実戦のバランスをとりながら、起業や経営の分野を研究してきた自負がある。
だからこそ強調したい。
現代の経営学では、まだまだ理想の経営など語れようがないということを。
なぜなら、現代の経営学はたくさんのツールというか、パーツを用意しているが、それらの組み合わせによってどれだけのパターンがあるかを十分に議論できていないからだ。
その結果、いくら理論や実戦を積み上げても、未だに見たことのないスタイルで結果を出している経営者と出くわす。
オレが率いているロックカンパニーグループも、なぜ10年近く続き、飲食店も9年以上潰さないまま、IT関連の特許を取得し、エンジェルから出資を受けることができ、会社を増やせているのか、ほとんどの学者には理解しきれないだろう。
しかし、それは学問の重要性を嘲笑することには繋がらない。
もう一つ言えることは、現代の経営学があまりにも未熟だということだ。
そして、「この方法でいいだろう」と考えている成長方法もまた、話にならないほど稚拙だということだ。
しかし、そこにまた、希望もあるのかもしれない。
そういう混沌さの中にしか、ライバルに打ち克つチャンスや方法は存在しないからだ。
それゆえ、新人の起業家や経営者は、「守破離」のタイミングに悩み、戸惑いながら、青臭い成長をしていくしかないのだろう。
そいつらは多くの人を巻き込み、迷惑をかけまくる存在だ。
正直、オレも関わりたくはない。
しかし、そういう距離感を保ちながら精一杯エールは送りたい。
頑張って欲しい。
誰もが通る道で、オレもそうだったから。