どこからが真の戦いなのか

平気で喧嘩を売る人が、「戦いが好きだから」とカッコをつける。

本当にそうだろうか?

その人に「勝てる」という自信があるのなら、それは戦いではなく「弱いものイジメ」だ。

「証明する」と言うかもしれない。

しかし、本当に自信があるのなら、その必要はないはずだ。

相手が「証明しろ」と言うのかもしれない。

しかし、その相手もまた、「自分の方が強いから」という前提のもと、反論している。

ならば、そこにいるのは、弱い者イジメが好きな二人の人間でしかない。


戦いとは、「勝てない」という意識の中で、なんとか結果を覆していこうとする努力だ。

そして、そういう状況を真に好む戦士が、実際のところ、どれぐらいいるのだろう?


上記に従って理論的に考えれば、「弱者にこそ割合は増えていく」ということが分かるはずだ。

真の戦いとは、弱者のためのものなのだ。

その努力が、いつの間にか自らを強者に鍛え上げていくのだろう。

そして、そうなったとき、忘れてはならない初心となっていくのだ。