1年以上前の話だ。
とある大学関係者とAI開発について協議していたとき、オレが自社オリジナルAI開発におけるコア部品「オルティマ」の構想について語ると、その関係者は瞬間的に「それは神経科学的アプローチですね」と切り返してきた。
オレはそのまま、言葉としてはぼんやり分かったつもりでいたが、ふと昨晩調べてみた。
確かにそうだ。
少なくともオレが語りたかったのはこういう分野だった。
一方で、数年前。
当時開発中だったシステムが完成し、初めての発明品として誰かに評価してもらいたいと思ったとき、思わぬ場所の専門家が似たような切り返し方をしてきたことが思い出された。
なんと銀行だ。
「それはオリジナルSNSですね。」
当時、SNSを作っているという意識はなかった。
それぐらい斬新だったということだろう。
事実、それが後の特許取得につながった。
最近、アドバイスの種類について考えるようになった。
「それは、こうやって、こうやって、こうすればいいんじゃないですか?」
という方法論的な話は極めて即効性が高い。
これに対し、
「それは〇〇ですね。」
という専門用語への置き換えは、オレが能力不足なうちは聞いてもピンと来ないものだが、後にじわじわ効いてくる。
しかも、自分次第で、かなり能力を引き上げてもらえるキッカケとなるものだ。
とにかくオレの構想が当時は良く分からない形で支持してもらえた形となったが、あれから続けた開発によって自社オリジナルAI開発におけるコア部品「オルティマ」は完成した。
オルティマの意義は、「そもそもデータベースを、AI向けに作るところから始めた」という感じだ。
このプラットフォーム上で本当にAIが完成するのであれば、それはかなりオリジナリティーが高い発明となるだろう。
それだけに、今後、神経科学的アプローチの研究も進めていく必要がある。