見失っていた目的

(今こそ、やるときだ。)

 そう思ってから2週間ほど経った。

 それ以来、ずっと考えている。

 音楽をやる意味を…。


 実は、日増しに自信がなくなってきた。

 オレが音楽をやり続ける意味は、年々失われてきたことに気づいたからだ。

 音楽に求めていたものは、音楽以外の方法で満たされていったのだろう。


 そして、これを書いているたった今、気づいた。

 オレの音楽を支えてきたのは執念でしかなく、過去に縛られてきた証拠でしかなかったのだ。


 分からないふりをするつもりはない。

 音楽は表現であり、気持ちでやるべきものだ。

「伝えたい」という気持ちがなければ続かない。

 しかし、その何かを伝えたい気持ちが分からない。

 どこかにある気がするが、少なくともこの2週間は見つからなかった。


 ふと、野心と関係しそうな気がした。

 まさか、18年でここまで来れるとは思わなかった。

 しかし、ここまで来たからには、新しい夢を描かなければいけないのかもしれない。


 いや、すでに描いている。

 その夢を語る勇気が、足りないだけなのかもしれない。

 伝えたい気持ちがないのではなく、伝えることにビビっている自分が見えてきた。


 オレはこれまでの実績を元に、デカすぎる夢を描き始めていて…。

 それは22歳の頃に描いていた比率と、変わらない気がしている。

 気恥ずかしさや臆病さ、捻りだしたような謙虚さ。

 久しぶりにそういう感覚に陥っている。


2020年5月19日6時半すぎ