社交辞令を言わしめる力

 長年、誉め言葉を含む社交辞令に対して、 (相手は本気でそうは思ってはいない。  言葉どおりに受け取ってはいけない。) というネガティブな印象を持っていた。  社交辞令が溢れるこの世の中に対しても、 (相手の真意には滅多に触れられない。) と、失望さえしていた。  しかし、よくよく考えてみると、仮にでもそう言わしめたのであれば、相手はほんのわずかでもそう思う余地があったということだ。  後々、 「本当はそう思ってなかったけどね。」 と、逃げ口上に走って嘲笑するような輩もいるだろう。  そんな連中にフォーカスする必要もない。  悪意のない社交辞令を鵜呑みにして、世の中を薔薇色にしてしまう生き方だってある。  なんとなく、そういう生き方を目指してみたいと思った。 2023年4月17日22時半

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ジェンダーに考慮されるべき要素

「その不平等さが男女雇用機会という考え方に、きちんと反映されているだろうか?」  気が付くと娘は5歳。  この5年間で思い知らされたことがある。  それは、基本的に子供をめぐる問題は不平等であることだ。  例外はあるかもしれないが、子供は基本的に父親よりも母親が好きだし、そもそも男性に子供を産むという選択肢はない。  子供が素晴らしければ素晴らしいほど、この不平等さは顕著に感じられる。  女性には、子供を産まない生き方もある。  しかし、それは、産む産まないの選択を行使した結果だ。  もっと言えば、男性の中には子供に代わる生きがいを見出そうとする人も少なくない。  その領域を女性に侵されたくないという気持ちなら、理解できそうだ。  もちろん、男女という分け方では問題があり、時代錯誤であることも分かっているつもりだ。  それでも、誰かが言わなければならないし、いずれは誰かが声を大にするだろう。  そのときに備え、現時点でこのような考え方をオレが持っていたことを、ここに証拠として残しておきたい。 2023年4月15日午前8時すぎ

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高度なマネジメントの正体

 マネジメントと出会って以来、十数年にも及ぶ誤解があったことに数日前、気づいた。  極み、頂上の類に気づいたというべきかもしれない。  究極のところ、マネジメントは高度化すれば、セルフマネジメントに到達し、さらに追及した先には、感情という思わぬゴールが待っている。  言ってしまえば、気まぐれでマネジメントは振り回されるのだ。  利己的にも、利他的にもなり、冒険的にも、保守的にもなる。  従順的にも、反抗的にもなり、依存的にも、自立的にもなる。  短期的視野にも、中長期的視野にもなる。  ただ、どちらかが長期に渡って続けば、飽きやストレスが生じるのだ。  半々のバランスが良いわけでもない。  最高のマネジメントとは、使うものの個性にフィットさせた形で、どちらに転んでもプラスとなるような環境を整備すること。  言わば、一個人の感情の自由を獲得させる作業なのだ。  2023年4月6日 午前9時すぎ

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