「世の中はカネ」という論理③
オレの主張で誤解して欲しくない部分がある。
「だから、カネがなくても良いとはならない」ということだ。
そもそもこれまでの内容を読み取って、そうなりうるだろうか?
「カネが入ってもすぐに使う」ということを除いて、「カネがない」ということは「どのように稼ぐかを知らない」ということだ。
そういう人は、上品か下品を論じる以前の問題、もっと言えば、そう論じられる立場になった人よりも、低い立場の人ということだ。
最後に、稼ぎ方の品格とはどこにあるだろうか?
稼ぎ方は2つに大別できる。製品とサービス(役務)だ。
しかし、いずれにせよ、劣悪な製品、劣悪なサービスで利益をあげている者に対して、「上品」という言葉が当てはまるだろうか?
オレはそう思えない。
とりわけ、サービスについて言えば、大したサービスも提供していないのに、「居てあげるだけでも、会ってあげるだけでも、立派なサービスだ」と言ってしまう人間がいる。
確かにそうだ。しかし、もっとしてあげられることはないのか?自分の胸に訊いてみて欲しい。
逆に、ぱっと見、「居てあげてるだけ、会ってあげてるだけ」と言っている人間も、たくさんの気配りと他人には見えにくい努力をしてあげている人間もいる。
もしも、それができているのであれば、どんな立場であれ、その人は「上品」と言えるはずだ。