人を助けた先に待っているもの②

本当は、助けを請われた側にもいくつかの壁があるように、助けを請う側にも超えなければならない壁がある。 自らが他人に助けを請わなければならない状況になるまで、本当はいくつもの分岐点があったはずなのだ。 助けを請うた時点で認識している問題を、例え目の前の人が解決してくれたとしても、結局はそうなってしまうに至った別の問題が待っている。 そして、助けてくれた人はその問題まで解決してくれようとする。 いや、人を救うと決めたその人にはそもそも主導権などないのだ。 そこにつけ込む人間が、なんと多いことか。 しかし、燃え尽きるまで誰かを救おうとし続けた人には、新しい真実が与えられる。 そして、それは、最初に「助けない」という選択肢を選んだ人と同じものだ。 それゆえ、次に助けを請う人と出会ったとき、言い訳ばかりで実質的に誰かを助けたことのない人と、同じ目つきをしてしまうことになるだろう。

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人を助けた先に待っているもの①

目の前に困っている人が現れたとき、こちらの反応は「助けるか。助けないか。」の2つしかない。 大半の人は助けない方を選び、罪悪感を打ち消すための言い訳を探し始める。正当化だ。 しかし、「助ける」を選んだとしても結果は様々だ。 大半は、自分が考えた範囲での助けしかしない。 例え、相手にとって不十分でも、どこかで打ち切るしかない助けがほとんどだ。 「助けてもらわない方が良かった!」と言われてしまうこともあるだろう。 それでは、充分な助けを行ったとしたらどうだろう? 実は、そこにゴールなどなく、助けてもらう人の中に、 「ここまでで十分です。本当に感謝しています。ありがとう。」 なんて言ってくれる人など、稀だ。

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ROCKを追及するということ。

なかなか刺激的なテーマから入っているけれど、この時期に書き残しておかなければならない想いだから、書いておきたい。 オレにとってのROCKは、「カッコイイこと」だ。 今風に言えば、「イケてること」。 英語なら「cool」かな? まぁ、今風な言い方で書き進めていくとして、オレは「イケてること」を追及した結果、カネの亡者になってしまった。 なぜなら、たった一人で音楽活動を続けながら会社を起こし、経営し、開発し、発明し、特許を出願し、取得し、これからその強みを活かして大金を得ようとしている。 けれども、その背景には常に「誰かを助けたい」という想いがあって、たくさんの試行錯誤があったからだ。 時には失敗し、誰かを助けるどころか、多くの人に迷惑をかけ、誰かを傷つけた。 今となっては、「助けたい」どころじゃない。 「償いたい」という想いもある。 大人になればなるほど、「どの頃まで遡り、誰に償うべきか」っていう範囲も拡がっていく。 すでに、亡くなってしまった人もいるだろう。 「もしその人たちが存命なら、オレが何をすることで本当に喜んでもらえるのか。  許してもらえるのか。」 そこまで遡っていくことになる。 だけど、誰かを助けようとすればするほど。 償おうとすればするほど。 そして、感謝の気持ちを伝えようとすればするほど。 やっぱり、社会人の礼儀として最低限、カネはいる。 だから、オレは口だけの…

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