楽曲「BLUE SKY FREEDOM」
独自の経済活動で楽曲制作に取り組み続けるアーティスト・BAD CHRISTIAN。今回リリースした「BLUE SKY FREEDOM」もまた、全体的な成長を感じさせる仕上がりとなっている。ミュージシャンの典型的な路線から外れながらも、20年以上ロックなテイストを忘れていない彼の音楽に、誰もが心を揺さぶられるだろう。
冒頭はアカペラで始まり、伴奏が始まるまでの約1分の間、哀愁漂うしゃがれ声で心の叫びを歌う。そこから一気にテンポが上がり、躍動感溢れる曲調へ。繰り返される"NaNaNa"というフレーズは、気が付くと意識の奥に滑り込んでいる。
歌詞はありのままに生きる決意が様々な箇所で見受けられ、深く考えさせられる。現実の辛酸を舐めつくし、同じ答えにたどり着いた40代以上の大人たちは深く共感し、その答えに気づき始めている30代は予感や直感を刺激され、人生これからの10代20代には生きていく上での貴重なヒントが与えられるはずだ。
サウンド面については、エッジの効いたギターが印象的。心地良いベースと爽快なドラムのバランス感覚が絶妙である。サビではオープンハットが盛り上がりを促進し、ギターとベースも一段階ギアが上がる。後半で畳みかけるストリングスも非常に効果的。聴き手の気分を高揚させてくれる。構成はシンプルながら無駄がなく、思わずリピートしたくなる中毒性につながっている。
「BLUE SKY FREEDOM」は、成長を続けるBAD CHRISTIANが等身大で作り上げ、厳しい社会を生き抜く全ての大人たち…