夢のような話との付き合い方

 一昨年あたりから、夢のような話が飛び込んでくるようになった。  一般人の感覚から言えば夢のようだが、ビジネスとして捉えるならそれは当たり前のことなのだろう。  しかし、その夢が消えたときの落差も激しい。  オレはそういう話との付き合い方を考える必要があった。  今年に入ってから随分と冷静な自分がいる。  夢のような話の大前提として、これまでやってきたオレの取り組みに対する非常に高い評価がある。  しかし、いざ、その話が始まると、先方の都合で二転三転することが多かった。  取引先は会社組織だ。  組織というものは、一部がオレの件で盛り上がっても、他がついてこなければ話がまとまることはないのだ。  思えば、ここ5年間はそういった振り回され方をしてきた。  しかし、最近になって、本当に喜ぶべきところはどこなのかに気づくことができた。  どこかの誰かが、オレを心の底から高く評価してくれたこと。  喜ぶべきところはそこだったのだ。  商談の結果に振り回されることなく、そのとても光栄な状況に感謝していけば良かった。  それに、「そういう評価を受けた」という客観的事実は、オレを取り巻く利害関係者にも報告でき、彼らにささやかな安心感を与えることもできる。  そして、地道に歩み続けるのだ。 2022年6月6日 22時すぎ

続きを読む

価値ある人

 ここ10年、メールマガジンは全く読まなかったオレだが、久しぶりに読み始めているものがある。  しかもどんなに長くても読破するようにしている。  誰もが知る池上彰氏のメールマガジンだ。  テレビとは全く違う印象で驚いた。  文章こそ、分かりやすい解説という点でテレビの印象からそんなに離れていないが、実は、世界の紛争地域を取材して回っていたという経歴を知ったからだ。  命がけで世界中の人たちとコミュニケーションをとらなければならなかったからこそ、あの分かりやすさがあるのではないかとさえ思う。  このような人が脚光を浴び続けているのであれば、この世も捨てたもんじゃないと思える。  読むべき文章であり、聴くべき話だ。  東洋経済オンラインの無料会員登録で読めるようになる。  お勧めだ。 2022年6月4日 午前8時半 

続きを読む

新たな苦しみを抱け

 ここ数年、創作意欲がパッタリと途絶えていた。  オレの創作意欲の源泉はストレスだったが、どうやらそのストレスが失われてきたらしい。  もちろん生活がラクなわけではない。  数あるストレスの中で、特殊なものが創作意欲につながっていたようだ。  言葉ではうまく言い表せないが、その何かがここ数年、失われていた。  一番大きかったのは、エンジェルからの投資を受けられたことかもしれない。  長年、値段がついていなかった自分の取り組みに初めて2000万という金銭的尺度がついた。  そのことによって、恐らく承認欲求みたいなものが満たされてしまったのかもしれない。  次に影響が大きかったのは、子供が生まれたこと。  そして、4歳になるまで子育てが順調だったことだ。  子供はとにかく親を求めてくれる。  承認されまくってしまったことで、欲求は枯渇してしまった。  しかし、最近、懐かしいストレスが再び、湧き始めてきた。  今なら作詞も作曲も順調に進められそうだ。  正体も分かっている。  オレは幸せになってしまったのだ。  そして、今は、そうなるためのチャンスやノウハウを身近な人間に与えることで、幸せを掴んで欲しくて仕方がない。  きっと、「自分の視界に映るもの全てをポジティブに変えてしまいたい」という欲望もあるのだろう。  慈善的な考えではないと自覚している。  賢い人間はその空気を察し、疑うことなく素直に手を伸ばしてくれる。  しかし、問題はそうじゃない人…

続きを読む